【男性不妊】なぜ、僕が男性不妊の検査を受けに行ったのか

きっかけはもちろん子どもが欲しいということ

僕たち夫婦はこのブログ記事を書いている時点(2017年3月)の時点で入籍してからほぼほぼ3年になり、お互いの年齢も30歳を超えてきました。そこで、そろそろ子どもが欲しいね、という話が我が家で持ち上がってきました。

もちろん、それまでにも「子どもが欲しい」という話題が議題に乗ったこともあるのですが、

  • ネムーンに行くときに、赤ちゃんができていたら大変なので、ハネムーンが終わるまでは妊活を待つ
  • ネムーンの行先に悩んだ&仕事の関係でハネムーンになかなか行けず、入籍2年半後にやっと行けた

という二つの理由から妊活が遅れてしまっていました。

(ちなみに、ハネムーンでの体験談などはこちらのブログに書いています)

honeymoon-hawaii.hatenablog.com

不妊の原因は男性側が約半分

そこで、やっと妊活を始めようという時に、少し下調べをしてみるうちに知ったのが不妊の半分は男性にも原因がある」ということでした。

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(他サイトの情報を元に作成)

どうやら、不妊の原因は、女性のみ:41%、男女とも:24%、男性のみ:24%という構成比になっているらしく、結構男性側が問題で不妊になってしまっているということでした。今までほとんど他人事気分だったのですが、このデータを見て、少し危機感を抱いたのは確かです。

最悪の結果を避けるためには、早めに検査を

そこで決断しました、こういうのは早めに行っておいたほうが良いだろうと。

その時僕が考えたのは以下のような樹形図にまとめられます。おそらくゲーム理論を勉強したことがある人はこんな図を見たことがあるのではないでしょうか。

 

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まず、僕が考えるべきことは、「不妊治療に今すぐ行くべきかどうか」という問題です。ここで、仮に「今は行かない」という選択をとったとしましょう。その時、起こりうる結果は「妻が妊娠せず、結局僕も不妊検査に行く(結果1)」か「妻が無事妊娠し、何も問題なく妊活が終わる(結果2)」というこの二つになります。

次に、今度は「今すぐ、不妊検査に行く」という選択をした場合の結果を考えてみましょう。この時、起こりうるのは「検査の結果、僕の不妊が発覚して治療を早期に開始する(結果3)」か「検査の結果、僕は正常だったことが判明する(結果4)」になります。

今すぐ検査に行かないのは、最良と最悪の結果のどちらもありえる

こうした4つの結果を考えてみると、「今は検査に行かない」というのは、最良と最悪の結果のどちらもありえるリスキーな選択だということが分かります。「検査に行かず妻が妊娠する(結果2)」というのは経済的なコスト・労力の負担がともに0で、赤ちゃんを授かるという結果を得られます。しかし、「今は検査に行かず、しばらくした後にやっぱり僕の方に問題があるかも・・・となって結局検査に行って僕の不妊が発覚する(結果1)」というのは最悪でしょう。問題を先送りにして数か月か、数年かを無駄にしてしまう上に、妻が加齢によって妊娠しにくくなってしまい、手遅れになる、という可能性すらあります。これは絶対に避けたい。

今すぐ検査に行くのは安全策

逆に、「今すぐ検査に行く」というのはどちらに転んでもそう悪くはない結果ではないでしょうか。

もちろん、「今すぐ検査をし、僕の生殖機能に問題がないことが発覚した(結果4)」場合、男性不妊検査に行くのに必要な検査代と、労力が無駄になってしまう可能性がありますが、せいぜい1~2日有給を消化して、診察代1~2万程度です。それは子どもができるかどうかという大きな問題の前には大したコストではないでしょう。

逆に、「今すぐ検査をし、僕に問題が発覚し、不妊治療を開始する(結果3)」場合も、「不妊が発覚する」という点では良くないのですが、「早期に対策を練ることができる」のでそう悲観する結果ではありません。問題を先送りにして、いざ対処する時にはもう手遅れ、というのは避けたいのです。それによって、早期に問題に対処することができる、ということの方がはるかに重要です。

大事なのは子どもができるかどうか、プライドや恥を気にせず今すぐ検査を

そう考えると、最初の質問「僕が今すぐ不妊検査に行くか?」に対して、「NO」と答えるのは得策ではなさそうです。最高の結果を得られるかもしれませんが、最悪の結果になる可能性もあり、この最悪の結果というのが本当に避けたいものだからです。

世の中の既婚男性の中には、どうやらこうした検査に対して消極的な方が大勢いらっしゃるようです。「仕事で忙しい」だとか、「なんだかんだ言ってみんな妊娠してるよ」だと言い訳を言うかもしれませんが、本音の所としては「男としての威厳が傷つけられる」だとか「どうも恥ずかしい」が理由でしょう。

しかし、そんなものは「子どもを作って、妻と幸せな家庭を築きたい」という大きな目的の前には無意味ではないでしょうか。そもそも、本当に自分の機能に自信があるのであれば、さっさと検査をしてその正常さを証明すればいいのです。また、もし不妊が発覚してしまっても、そこからまた対処法を考えればいいだけです。

こうしたことを考えて、僕は男性不妊の検査に行ってみることにしたのでした。

色々な考えがあるかもしれませんが、

世の中の男性の皆さんにとっては自分が撮るべき道を考える道しるべになれば、そして、不妊治療に消極的な旦那さんに悩んでいる奥様には説得の参考になれば幸いです。